クリスマスやお正月、楽しい飲み会や旅行など、日々ストレスを抱えながら仕事や学業に励んでいた人々には冬休みを待ち焦がれていた方は多いでしょう。仕事や学業のストレスを発散させて、日頃の疲れを癒やすことで肌荒れが落ち着いてくると期待していたあなた。逆に悪化する方が多いのはなぜ？このような方への肌荒れやニキビの改善方法を解説します。
休み中に肌荒れ、ニキビが悪化する原因
ニキビが改善した人
ニキビの原因のひとつにストレスがニキビを悪化させるということを聞いたことがあるかと思います。
以下はストレスが原因でニキビができる理由を説明します。
ストレスが増えると、副腎皮質から分泌されるコルチゾール（ストレスホルモン）が皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌が増えます。これにより、肌が脂性となり、ニキビが悪化する可能性が高まります。同時に、ホルモンバランスの乱れによって男性ホルモンであるテストステロンの分泌が増加し、皮脂腺の活動が促進されます。さらに、ストレスは自律神経系にも影響を与え、皮脂腺の活動を活発化させ、肌の脂性化を引き起こすことがあります。
ご自身のニキビはきっとストレスのせいだと思っている方。
仕事や学業からのストレスから開放されてニキビは改善しましたか？改善した方は、本当にストレスが原因だったのかもしれません。
逆に悪化してしまった方
冬休みにはストレス解消やリフレッシュの時間を過ごす人が多いはずなのに、実際にはニキビが悪化する人が少なくありません。
５年以上美容クリニックで働いている私ですが、休み明けに肌が悪化してクリニックに駆け込んで来る方を大勢見てきました。
その原因の一つとして最も多いのが、クリスマスやお正月などの特別なイベントでの食生活の変化が挙げられます。
これらのイベントでは、通常よりも糖質が増える食品を摂取する機会が多くなります。
研究によれば、食事とニキビの関連性はとても深く、特に糖質の摂取がニキビを引き起こす可能性が高いことが示されています。
実際にニキビが悪化した方、前日、前々日に糖質の多い物を食べた心当たりはありませんか？
食事とニキビの関係性と原因
砂糖や精製された炭水化物を多く含む食品は、血糖値を急激に上昇させ、体内のインスリン分泌を促進します。このインスリンの急増は、皮脂腺の過剰な活動を引き起こし、毛穴を詰まらせることでニキビの発生を促進する可能性があります。
また、糖質はビタミン、ミネラルを大量に消費するため、栄養素が不足することによりお肌のターンオーバーを低下させる可能性があります。
冬休み中に普段よりも糖質の摂取量が増えることで、このような状況が生まれやすくなります。
例えば、クリスマスのケーキやお正月の甘いお菓子、お雑煮やおしるこ、パスタやピザ、シャンパンや清涼飲料水など、季節の特別な食品を楽しむ機会が増えることで、皮脂の過剰分泌を招き、ニキビが悪化する可能性が高まるのです。
腸内環境とニキビが悪化する関係性
腸内環境とニキビの悪化には密接な関係があります。腸内環境が健康的でバランスが取れている場合、それが肌の健康にも良い影響を与えることが示唆されています。以下にその関係性を解説します。
- 腸内細菌のバランスと免疫機能: 腸内には数多くの細菌が生息しており、それらのバランスが重要です。バランスの崩れた腸内環境は免疫機能に影響を与え、炎症反応を引き起こす可能性があります。この炎症が肌の問題、特にニキビの悪化につながることがあります。
- 腸内細菌と皮脂分泌: 腸内細菌のバランスが乱れると、皮脂の分泌が増えることがあると言われています。この過剰な皮脂分泌は毛穴を詰まらせ、ニキビの原因となります。
- 食事と腸内環境: 食事は腸内環境に大きな影響を与えます。砂糖や脂質が多い食事、小麦粉、加工食品、繊維不足の食生活は腸内細菌のバランスを崩しやすくします。これが腸内環境の乱れを引き起こし、肌の健康に影響を及ぼす可能性があります。
試してほしい肌荒れ、ニキビの改善方法
要するに摂りすぎてしまった糖質を制限して、失ったビタミンやミネラルを補うことで改善が期待できます。
①まずは炭水化物、甘いものを極力減らす
《ポイント！》継続できなかったり、ストレスで反動が起こる人もいるため無理ない範囲で行いましょう。炭水化物や甘いものを減らす方法をいくつか提案いたします。
- 低GI（グリセミック・インデックス）食品を選ぶ: 高GIの食品は血糖値を急激に上げる傾向があります。代わりに、低GIの食品（例えば全粒穀物や野菜）を選んで血糖値の急激な上昇を抑えます。
- 質の良いタンパク質源を選ぶ: 質の高いお肉（鶏肉や豚肉などの赤身肉）、魚、豆類、大豆製品など、タンパク質を摂取することが重要です。タンパク質は満腹感を促進し、血糖値の急激な上昇を抑えます。
- 野菜を中心にした食事: 野菜を多く摂取し、食事のベースを野菜にすることで、満腹感を得つつカロリー摂取を抑えられます。野菜は栄養価が高く、繊維も豊富です。
- 加工食品を避ける: 加工食品には砂糖や炭水化物が多く含まれていることがあります。できるだけ自炊し、自然な食材を使った料理を選びましょう。
- スナックの見直し: スナックには多くの糖分が含まれていることがあります。代わりにナッツ、種、チーズ、ヨーグルトなどの健康的な選択肢を考えましょう。
- 調理方法に注意する: 油で揚げたり、過剰な調味料を使ったりすることを避けましょう。蒸したり焼いたりする方法が良い選択肢です。
今話題のどうしてもパスタが食べたくなった時の救世主！豆で出来た麺。しかも食物繊維とタンパク質、鉄分が補えるダイエットにもおすすめのスーパーフードです。
甘い物が欲しくなった時は低糖質のプロテインバーがおすすめ。原材料も身体に優しい。普通に甘い物を食べるよりは高栄養でおすすめ。だからと言ってたくさん食べるのはNGです。
糖質制限していた頃は、素焼きミックスナッツでしのいでいました。数々のナッツを試してきたけど最終的に味が美味しくて安い商品はこれに行き着きました。
サラダやスパイスカレーにトッピングするよ。良質な油は美容や健康にも大事なので積極的に摂りたいですね。
②腸内環境を改善する
食事は腸内環境に大きな影響を与えます。砂糖や脂質が多い食事、加工食品、繊維不足の食生活は腸内細菌のバランスを崩しやすくします。これが腸内環境の乱れを引き起こし、肌の健康に影響を及ぼす可能性があります。
- 乳酸菌サプリメントを摂取する
- 納豆、味噌、醤油、ヨーグルト、発酵食品を摂取する
- 砂糖の代わりにオリゴ糖を使用する
砂糖の代わりにオリゴ糖を使用することにより腸内環境改善が期待できます。
私はこちらのオリゴ糖を使用しています。普通の砂糖と変わらないので料理にも使いやすいですよ。
歯科や全国のクリニックでも販売されている乳酸菌サプリメントです。乳酸菌飲料は無駄に糖質が多く含まれているものや人工甘味料が入っているものも多く見受けられます。こちらは自分自身が乳酸菌を作る手助けをしてくれるものでおすすめですし、クリニック取り扱いということが信頼出来ます。
実は私自身の体験談です
多くの人がニキビで悩んでおり、私自身もその一人でした。看護学校を卒業し、就職した現場ではストレスが多く、身体的・精神的にも大変な状況でした。
「石の上にも３年」という言葉通り、私もしっかりと基礎を学ぼうと３年間働き、その後一旦退職しました。しかし、その頃のストレスやニキビの悩みは続き、スキンケアや皮膚科通いなど色々な対策を試みました。それでも、ニキビは改善されず、無職にも関わらず状況は変わりませんでした。
数ヶ月後、美容クリニックに転職しましたが、そこでもニキビが出現し続けました。その原因が糖質の摂り過ぎであることが判明しました。当たり前のことですが、自分の食生活を振り返ってみると、糖質の制限をあまり意識していなかったことに気付きました。
さらに、ビタミンやミネラルの不足も指摘されました。そこで糖質制限と栄養補給を重点的に取り入れ、腸内環境を整えることで、徐々にニキビの状態が改善されていきました。
美容クリニックでは特効薬やフェイシャルケアなど、ニキビを予防するためのケア方法も提供されています。やはり、保険の皮膚科よりも断然効果的です。
しかし、保険が効かないので金銭的な理由で通えない方や抵抗感がある方には、まず「インナーケア」が重要で、自身の食事や栄養補給、腸内環境の整え方を見直すことが、ニキビ対策の最優先事項です。
なぜなら、そこを変えないと原因が改善されないから大人になってもニキビは出来続けます。
まずはインナーケアを頑張ってみてください。
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